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学生時代から生物の研究に没頭し、自然を相手にする人生を送ってきた。
博物館が抱える問題を解決するため目をつけた「3Dプリント技術」を使い、
恐竜から動物、昆虫にいたるまであらゆる生物の博物展示向けレプリカ制作を行う。
終わりのない探求を続ける、模型屋としての生き方を聞きました。
学生時代から生物の研究に没頭し、自然を相手にする人生を送ってきた。
博物館が抱える問題を解決するため目をつけた「3Dプリント技術」を使い、
恐竜から動物、昆虫にいたるまであらゆる生物の博物展示向けレプリカ制作を行う。
終わりのない探求を続ける、模型屋としての生き方を聞きました。
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【きみの体験自然館・アンフィ合同会社】
佐々木彰央 / 博物模型屋
移住歴7年
東京都狛江市出身
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学生時代から野生生物の研究へ
NPOで博物館立ち上げの静岡時代
─ 佐々木さん、本日はよろしくお願いいたします。
ご出身は東京都だそうですね。その頃はどんな暮らしをしていたんですか?
佐々木:生まれは東京の狛江市で、幼稚園から高校まで育ったのは八王子市です。一部のジブリ作品に出てくるような、まさにニュータウンという街で、「海がきこえる」とか「平成狸合戦ぽんぽこ」を観ると、僕が育った実家周辺の景色がそのまま映っていて、いつも懐かしい気持ちになりますね。
─ 大学から別の場所へ行かれたんですか?
佐々木:東海大学 海洋学部への入学を機に、静岡に引っ越しました。大学では主に野生生物を調査する研究をして、調査船に乗って網で深海魚を捕獲し、船上で一つひとつ観察したり。山ではネズミを捕まえたり、コウモリを探したり。海と山の両方でフィールドワークをしていました。大学院まで含めて6年間、研究に没頭していました。東京に住んでいた頃は野生生物を直接見る機会は少なかったので、フィールドに出て初めて見る野生の生き物には毎回とても感動しました。
─ 大学生の頃から生物の研究をされていたんですね。そのまま静岡で就職を?
佐々木:そうです。当時、動物園の職員や大学の先生たちが集まって、「県立博物館の立ち上げ」を目的としたNPOを立ち上げたんです。たまたまそのNPOの引っ越し作業のバイトのご縁で、学生時代からその活動に携わるようになりました。大学院を修了してからも、そのNPOで職員として働きつつ、静岡大学の特任講師もやっていましたね。
─ そのまま静岡での仕事を続けていたんですか?
佐々木:大学から含めて約13年間、31歳まで静岡にいました。仕事の内容も、自分の好きなことができていたし、生活にも満足していました。それに、野生動物を捕獲・調査するには明確な目的と許可が必要なんですが、その許可を取りやすいといった面でもNPO団体に所属している意味はすごく大きかった。正直、人生の半分近い13年間いた静岡を出るつもりは一切なくて、静岡で一生を終えるつもりでした。周りにもはっきりそう言っていましたね。
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博物館が抱える問題を解決する
「3Dプリント技術」
博物館が抱える問題を解決する
「3Dプリント技術」
─ それが、どうして和歌山に来ることになったんですか?
佐々木:きっかけはいくつかあるんですが、NPOが目的としていたのは「静岡県に自然史博物館を建てること」だったんですが、「ふじのくに地球環境史ミュージアム」という博物館の開館によって、達成されたことです。そういう状況で、将来のことを考え始めたんです。
─ なるほど。そのタイミングで和歌山の話が出てきたんですか?
佐々木:はい。ちょうどその頃、同じNPOの職場で今の妻と出会いました。彼女には「博物館の学芸員になりたい」という明確な夢があり、職場もそれを応援してくれていて、妻が「和歌山県立自然博物館」の採用試験を受け、見事合格しました。NPOの人たちは妻の新しいスタートを喜んで送り出してくれましたが、自分はその時まだ静岡での仕事を続けたかったので、離れるつもりはありませんでした。なので、結婚した後も別々に暮らして、妻は和歌山、自分は静岡で仕事を続ける形になりました。
─ 夫婦で遠距離での生活だったんですね。
なにか、静岡を離れる決め手となった出来事があったんですか?
佐々木:NPO時代に、仕事で全国の博物館を回る中で、多くの学芸員の方々から博物館が抱えている、「展示したいけれど法的規制などから展示できない事例がある」という課題を聞きました。また、カエルなどの両生類を展示しようとすると、多くの場合はエタノール漬けの液浸標本(エキシンヒョウホン)になります。これは、学術的には重要な資料なんですが、意図したことを伝えられない場合があるんですね。
なにか自分ができることはないか?と考えたときに、「標本の学術的価値を保ちつつ、展示できるくらいリアルなレプリカを作る」という答えに行き着きました。そして、その解決策のひとつが「3Dプリント技術」だったんです。
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空間的制約の少ない場所で
2人だけで始めた新たな事業
空間的制約の少ない場所で
2人だけで始めた新たな事業
─ そこから、現在の会社を設立することになるんですね。
佐々木:はい。自分の将来を改めて考えたときに、自分がずっと関わってきた博物館の問題を「3D技術を使ったレプリカの制作」で解決できるような仕事をしたいと思ったんです。そして、それを実現するためには新しく「会社を立ち上げる」ことが必要だと考えました。
最初は、これまで仕事してきた中での繋がりも深い静岡でやるのが自然な流れだと思っていました。でも、いざ会社を立ち上げるとなると、作業スペースの確保と、3Dプリンターを使うと塗装作業があるので、有機溶剤の匂いが周囲に迷惑をかけないような場所でないといけません。でも、静岡ではなかなかそういう場所が見つからなかったんです。
─ なるほど。元いた場所だと空間的な制約が大きかったんですね。
佐々木:そうです。それで、妻の親戚が紀美野町にいるので時々来ることがあったんですが、そのときに相談をして空家を使わせて頂きました。そこは山の中で、隣の人もずいぶん離れているようなエリアで、周囲への問題や作業スペースの条件もクリアできる場所だったので、すぐに決めました。そして、2018年9月にここ紀美野町で「アンフィ合同会社・きみの自然体験館」を設立しました。
─ やっと事業を始められる場所が、紀美野町に見つかったんですね。
初めは佐々木さん一人で始められたんですか?
佐々木:その頃、静岡時代から知っていた着色の仕事をしていた職人も一緒に移ってきてくれたんです。当時は2人だけでのスタートでした。自分は3D関連技術やプリンターを使った造形作業を担当して、もう一人がエアブラシなどの塗装・仕上げ作業を担当していました。それで納品を始めたという流れですね。1人では厳しい作業も多いので、2人だからこそなんとか回せた感じです。
─ 現在はお子さんが町のこども園に通われてるとのことで。
子育てについて、都会(静岡や東京)と比べて、こっちの方が良いなと思うことはありますか?
佐々木:良いところは、先生が1人で見る子どもの数が少ないので、すごく手厚いことですね。
自分が東京にいたときは、小学校で1クラス40人、しかも6クラスもあって、1人の先生が対応するのは本当に限界でした。こっちでは、先生の数と子どもの数がほぼ同じくらいなんじゃないかっていうくらい、少人数制で丁寧に見てもらえます。
自分も教員免許を持っているので、教育には少し関心があるんですけど、フィンランドの教育制度がよく取り上げられているように、少人数制の方が子どもが自分でやりたいことを選べるし、学ぶことを嫌にならずに進んでいける可能性が高いと思っています。紀美野町のような地域は、それを実現できる環境が整っているなと感じますね。
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素材提供:合同会社アンフィ
熱意の直談判採用
多種多様な業界から来たスタッフたち
─ 当初、2人で始めたときは博物館に収蔵するレプリカの注文を受けていたんですか?
佐々木:そうです。博物館関係での仕事のつながりがあったので、そこから発注を受けていました。それに加えて、動物園関係でも知り合いがいたので、そちらでも動物の模型を販売させてもらったりしていました。最初はとにかく「実績を作ること」が重要でしたね。1つでも実績を作れば、それを基に次の仕事を受注しやすくなる。そうやって少しずつ規模を拡大していきました。そういう試行錯誤を繰り返して、今で7年目になりますが、今は社員が8名、アルバイトが2~3名、10名ほどのスタッフがいますが、「自信を持って、安心して納品できる」と言えるレベルになりました。
─ 皆さん、研究職の経験がある方が多いんですか?
佐々木:バラバラですね。大学で化石の研究をしていた人や、爬虫類の研究をしていた人もいますし、定年を迎えた後に来てくれた70代の人や、アルバイトの高校生もいます。10代から70代まで、幅広い人たちが活躍してくれています。
─ アルバイトの方も含めて、模型作りの仕事は未経験でもできる仕事なんですか?
佐々木:本人の適性次第ですが、必ずしも専門の学校を出ている必要はありません。
ただ、本物に近い状態のものを作るには、最終的にそのクオリティを専門的に評価できる人が必要になります。たとえば、化石のレプリカを作る際にはそうした研究の経験があるスタッフが判断し、爬虫類関連なら別の人がチェックしたり。自分は哺乳類や両生類、爬虫類を見て判断します。ありがたいことに、うちには様々な分野で研究に携わって来た人が集まっているので、そこは非常に助かっています。
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元保育所の建物を再生活用
補助金を使った設備投資
─ ところで、今使っているこの建物は元々保育所だったんですよね?
この建物の活用はどのように決まったんですか?
佐々木:この建物自体は企画管財課が管理している町の建物で、「民間提案制度」という仕組みを使いました。町で使われなくなった施設を民間が活用できる仕組みですね。それに応募し採用されて、この場所を使えることになりました。改修工事はなしで子ども用のトイレとかもそのまま使っています。今後町には、住民とも調和をとった上で、これまで以上に使用されなくなった土地や施設を活用して頂きたいと考えています。新規で企業する場合、場所の問題は大きなことなので。
─ 今回、商工会の起業支援に関する話ということで、補助金についてお聞きしたいんですが、
事業を立ち上げた際に何か補助金を使われましたか?
佐々木:最初は補助金を使わず、完全に自己資金のみで立ち上げました。というのも、会社の立ち上げ時には早く事業を始めたかったのと、引っ越し作業が大変だったのでそこまで考える余裕もありませんでした。
─ その後、何か補助金を活用されましたか?
佐々木:はい。商工会関連では、「マル経融資(小規模事業者経営改善資金)」を利用しました。利息がかからない融資で、ちょうど今の施設(元保育所)に移るタイミングで使わせてもらいました。何もない状態から、仕事ができる環境に整えるのに、この融資が大きく役立ちました。
─ 補助金ではなく、融資だったんですね。
佐々木:補助金として使ったのは、「お土産開発補助金」(正式名称は不明)というものです。産業課がやっている補助金で、地域のお土産品を作る目的で申請しました。50万円の補助金で、ドローンを購入して、地形データを取得し、それをもとにした色塗り体験などを企画しました。
それに、最近だと「創業支援補助金」を活用しました。事業拡大の一環で、元々厨房だったスペースを活用するために補助金を申請しました。この場所を一般の人が自由に使えるスペースとして活用できるようにするのが目的で、コーヒーマシンの導入費用などに充てました。総額100万円のうち、70万円が補助対象でした。「3分の2補助」ですね。
また最近は、幹事としてし関わる日本両生類研究会が「地球環境基金」の助成金を取得し、年間130万円の予算でビオトープを作る体験イベントを開催しています。
─ 今後、さらに拡充していくサービスなどはありますか?
佐々木:今は標本をより深く研究するために、CTスキャンを導入して内部構造まで解析できるようにしています。そうした研究を論文として発表できるように、従業員も含めて学術的な発信ができる場を作っていきたいです。また、僕自身は「日本両生類研究会」の事務局長も担当していて、この場所が研究会の事務所として登録されています。
※補助金の内容は活用した当時の情報を記載しており、変更となっている可能性があります。
現在の内容については、必ず管轄の商工会および行政等に確認をお願いします。
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初めて見せる納品の瞬間
お客様が本当に満足するまでが仕事
─ この仕事で、一番楽しいこと、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
佐々木:やっぱり納品の瞬間ですね。緊張もしますが、納品先で喜んでもらえたときや、その展示によって来館者が増えたと聞いたときは、本当にやってよかったなと思います。特に、そうした反応が雑誌や記事として残ると、仕事の成果が形になったことを実感できますね。
─ 納品の瞬間って、お客さんは初めてその完成品を見るわけですよね?
佐々木:そうです。だから、毎回ものすごく緊張します。特に、依頼者が専門家の場合、一般の人には分からないような細かい部分を指摘されることがあるんですよ。僕たちよりその生物に詳しいわけですから。でも、依頼する側の立場だった経験があるからこそ、「最後まで求める形にしてほしい」という気持ちはよく分かるんです。だから、なるべく依頼主が納得するまでアフターサービスとして再調整を続けます。
─ すごいですね。そこまで徹底しているからこその信頼につながりますね。
佐々木:「そこまでやってくれるんだ」と思ってもらえることが、次の依頼にもつながるので、毎回が勝負ですね。たとえば、去年12月に納品した案件では、トリケラトプスの実物大の全身骨格と、ティラノサウルスの実物大の頭骨を制作しました。
─ 実物大!?
佐々木:はい。トリケラトプスは全長6メートル、高さ2メートルの骨格標本です。トラックに積み込んだのが、納品の前日です。そこから急いで梱包して、2トントラック2台をレンタルして、自分たちで現地まで運びました。
─ 開けるまではドキドキですね…。
佐々木:ええ。トラブルもなく無事に納品できて、お客さんにも大変喜んでもらえたので、本当にホッとしました。僕らの仕事は、納品まで完成品を見せられないので、納品後に、お客さまが本当に満足するまでが仕事です。だからこそ、緊張感もありますが、やりがいもありますね。
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地域に開かれた場所でいたい
終わりのない自然物への探求
「農家と一緒である」という誇り
自然に溶け込む営みの中で
─ 今後、個人や会社として取り組みたい目標や展望はありますか?
佐々木:もともと博物館の仕事をしていたので、個人としては今後もできれば論文を書いたり、研究活動も続けていきたいと思っています。会社としては、この場所自体を「博物館相当施設」にすることを目指しています。
和歌山県内には博物館がありますが、それとは別に”アドベンチャーワールド”や”串本海中公園”など「博物館相当施設」に指定されている施設もあります。登録されると、法律上で扱える生き物の範囲が広がり、より多くの標本を受け入れられるようになります。それを周辺地域の子どもや大人の人たちに無料開放することで、ここで様々な生き物を見る機会が増えるので、地域の教育や研究にも貢献できるなと考えています。
─ 本来博物館というのは、本来無料でなければいけないんですよね?
佐々木:そうなんです。博物館法には「博物館は無料でなければならない」と明記されています。ただ、追記で「施設の維持管理にかかる費用は徴収してもよい」とされています。運営には資金が必要なのでそれも仕方のないこと。だからこそ、運営資金は自分たちの事業で稼ぎながら、無料公開できる範囲を広げていくような仕組みを作りたいと思っています。僕は、「まずは興味を持つ人口が増えることに価値がある」と思っているので、少しでも多くの人が標本に触れられる場を作りたいですね。
─ しっかりと母体の事業で資金を稼ぐ仕組みがあるからこそ、そういった取り組みに投資することができるんですね。
佐々木:間近だと、東海大の先輩でアメリカの水族館で1年間研究していた方が来て、深海魚の展示やフォーラムを開催予定です。また、別件で「エビとカニの水族館」の移動展示もここで開催されます。
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─ そういうイベントがあると、子どもたちが進路を考えるきっかけにもなりますね。
佐々木:そうなんです。できる限り町外の人たちとつながる機会を作って、子どもたちの可能性を広げられたらと常に思っています。それが地域の活性化にもつながると思うんですよね。
外部の専門家などに来てもらうための費用などをこちらで用意しつつ、なるべく開かれた場にしていきたいです。会社としても、外とつながっていないと閉鎖的になってしまうので。外部との接点を増やしながら、町の人たちにも還元できる形を作りたいですね。
─ それは素晴らしいですね!
子ども向けのワークショップなどを開催しているのもそういった思いから?
佐々木:ワークショップは前職のNPO時代からやっていた活動です。当時、「子どもたちに標本を観察してもらうのは難しい」と感じていました。標本は基本的に触れないし、見ても動かないので、子どもたちの興味を引きづらいんです。でも、レプリカなら手に取って観察できるし、色が付くことでより深く特徴を知ることができます。なので、子どもたちに着色前のレプリカに色塗りをしてもらうワークショップをやったら、すごく人気が出たんです。博物館でのワークショップは、なかなか人を集めるのが難しいんですが、模型を使ったワークショップは逆に抽選になるほどの人気でした。和歌山でもどんどん広めていけたらと考えています。
─ 紀美野町でも開催されたら、町の子供たちもきっと喜ぶと思います。
佐々木:むしろ、この僕たちの場所を使って、色んな人がどんどんイベントを開催してほしいなと思っています。
町の方でも、素敵な施設はたくさんあるのでそれらを無料開放することで、気軽なアイデアが企画として実現しやすくなるように、民間と行政が協力して面白いことが次々と実現できれば町に活力が生まれてくると思います。
─ 今後もここで、ずっとこの場所で仕事を続けていこうと考えていますか?
そうですね。紀美野町のいいところは、基本的な種類の昆虫がほぼ揃っていることです。たとえば、博物館が欲しいけど手に入らない種類でも、こっちには普通にいる、というケースが結構あります。より精巧なレプリカを作る上でも、自然豊かなこの環境は素晴らしいです。
それに、生き物の研究やレプリカ制作は、やればやるほど新しい発見があるので、本当に終わりがないんですよね。論文を書くのと同じで、調べれば調べるほど「この生物の構造は、こんなことになってるんだ!」という発見があります。同じ模型作りでも、常に新しいことに挑戦している感覚がありますね。
自然物に「ここまでやれば終わり」というラインがない限り、これからも生き物の本質を追求するような「研究」を続けていきたいですね。
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※記事の内容は2025年3月31日時点のものです
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佐々木 彰央(AKIO SASAKI)/ 博物模型屋
学生時代から野生生物の研究に携わり、フィールドワークを中心とした研究活動を行う。
博物館が抱える展示課題を解決するため、3Dプリント技術を使った精巧なレプリカ制作会社「アンフィ合同会社」を運営。
終わりのない自然物の本質探求を続け、研究・教育分野へも積極的に関わっている。